カゼインたんぱくがホエイたんぱくよりも単純に劣っているかというとそうではありません。カゼインたんぱくは、ホエイたんぱくに比べて消化・吸収が遅いぶんだけ、血中のアミノ酸量を高い状態で長時間持続させることができるという利点があるからです。つまり、ホエイたんぱくとカゼインたんぱくを組み合わせてうまく摂れば、筋肉の材料であるアミノ酸を素早く供給し、しかもそれを長時間持続することができるのです。たとえば、トレーニングの2時間くらい前にカゼイン・プロテインを摂つて血中アミノ酸を高めておくようにし、トレーニング後のタイミングでホエイ・プロテインを摂るようにします。トレーニング後はできるだけ早く血中ヘアミノ酸を供給する必要があるので、消化・吸収の速いホエイ・プロテインが適しているからです。大豆たんぱくについても、他のたんぱく源にない長所があります。最近FDA (米国食品医薬品局)は、大豆たんぱくが心臓疾患の改善に効果があると発表していますし、別の研究ではがんの予防に役立つと報告しています。以上のように、それぞれのたんぱく源に特長があるので、それらを理解したヽ?えで、プロテインを利用するとより効率的です。筋肉の構成材料となるのはたんぱく質。プロテインは筋肉づくりのサプリメントの基本です。この原料にはホエイ、カゼイン、大豆たんぱくといった種類がありますが、このなかで大豆たんぱくは最近、健康の観点から一躍注目を集めています。パフオーマンスを高め、健康もアツプ′たんぱく質の「質」は、動物性たんぱく質のほうがすぐれているのではないか。

 

これまで、大豆たんぱくは、牛乳や卵などに比べて″やや見劣り″のするたんぱく質という見方もありました。しかし、大豆のたんぱく質も牛乳や卵に匹敵するものであり、さらには、動物性のたんぱく質にはない性質があることが明らかにされています。大豆にはイソフラボン、サポニンといった植物化学物質が含まれ、これらが健康にさまざまな効果をもたらすことが示されています。特に最近、イソフラボンに心臓病を予防する効果があることをFDA (米国食品医薬品局)が認め、アメリカでは大豆食品に「大豆たんぱくの摂取は心臓病のリスクを低下させる効果がある」という内容の表示をすることが許可されたことから、大豆に対する注目が一挙に高まってきました。大豆たんぱくのペプチドにも、消化管内でコレステロール、胆汁酸と結合して吸収を妨げる作用があり、また、大豆たんぱくの代謝物には悪役のLDLコレステロールを血中から取り除くスピードを上げる作用もあります。体脂肪とコレステロールを減らすという、動物性のたんぱく質にはない働きが、大豆たんぱくにはあるのです。さらに、特にアスリートを対象に大豆たんぱくの効果を調べた実験では、次のような結果が報告されています。